2008.03.23

マルドゥック・スクランブル(全3巻)

4150307210マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)
冲方 丁
早川書房 2003-05

by G-Tools

4150307261マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)
冲方 丁
早川書房 2003-06

by G-Tools

415030730Xマルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (ハヤカワ文庫JA)
冲方 丁
早川書房 2003-07

by G-Tools


なぜ、私なの?―賭博師シェルの奸計により、少女娼婦バロットの叫びは爆炎のなかに消えた。瀕死の彼女を救ったのは、委任事件担当官にしてネズミ型万能兵器のウフコックだった。高度な電子干渉能力を得て蘇生したバロットはシェルの犯罪を追うが、その眼前に敵方の担当官ボイルドが立ち塞がる。それは、かつてウフコックを濫用し、殺戮のかぎりを尽くした男だった…弾丸のごとき激情が炸裂するシリーズ全3巻発動。

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豪華な娯楽大作!という感じ。設定もいい、登場人物もいい、ストーリーもいい、物語を貫く大きなテーマもいい。最初は読みながら、かっこいい設定、かっこいい話だなあ、なんて思ってましたが、主人公ルーン=バロットの懸命な生き様を見ていると、これは格好いい話などではなく、一人の少女が自分の生き方について試行錯誤し傷つきながら探ってゆくという、かなり骨太な話なのだと分かる。
このルーン=バロットがとてもいい。殺されかけ、蘇生し、絶大な力を得た彼女が、おずおずと、少しずつ、自分の殻を破って外に出てくる。この過程をとても丁寧に書いていて、いいなあと思いました。

読みながら何度も、これは映像化すべきだろう、と思いました。特にアクションシーンは読んでいてイメージがありありと浮かんでくるし、カジノシーンは壮絶の一言。…と思っていたら、映像化の話があったけど白紙に戻っちゃったみたいですね。でもこれだけの作品なのだから、そのうち映像化される日が来ることを信じよう。


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